2024年1月3日水曜日

運用再開・ナガラRV4J 架設して1か月経過

 みなさん、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

★★★

さて、RV4Jを架設、運用を再開して1か月が経過しました。交信に関して実績はDX1局(後述)、受信に関してはまあまあ思ったより聞こえるという印象です。以下この1か月間の出来事と雑感です。※カード交換ができないため原則受信のみです。

★思わぬ⁉いやいや良くあるアンテナ・給電ケーブル系のトラブル発生

昨年12月の第一、第二土曜、日曜は14MHzの国内向けのコンディションが大変良く西日本、九州方面のOMさんたちのQSO(ラグチュー)が良く聞こえていました。14MHzは傾斜型フルサイズダイポール、V3X、HT3などを使ってきましたが受信に関しては、そのどれもよりマシな感じがします。14MHzってこんなに聞こえたかな?という感じです

もっとも定量的な比較はできません。屋上に林立していたアンテナ、ルーフタワーを全撤去し相互の干渉から解放されたのと、長年のIC-706 2台体制から脱却をはかりTS-590SGへ移行した結果、操作性の良さとノイズリダクションで心理的に余裕が生まれた結果かもしれません。

ところで、TS-590SGの「AT」ボタン、つまりオートアンテナチューナーのボタンを長押しするとチューニング(マッチング)の動作をするのですが、この長押しをしたとき微かにCWが聞こえます。何度押しても同じように聞こえます。それとディスプレイを良く見るとオートアンテナチューナーがスルーになってます。つまりチューニングできない。

RV4J(HF帯)でSSBを送信するとパワーメーターは振れますがALCがまったく振れません(電源装置の電流計もあまり振れない)。50MHz用のデルタループでは問題なくチューニングもするし、ALCも振れます。この時点で終端型電力計でチェックすれば良かったのですが、TS-590SGは3年前に中古で買ったもののほとんど使わないまま運用を停止してしまったので、リグの挙動が全くわかりません。

明らかにアンテナ系のトラブルですが、実際に交信をしないのでトラブルをトラブルと認識できないまま半月以上が経過しました。

そもそもTS-590SGの使い方がわかっていませんので、取説を初めから読み直したのですが、そこでようやく気が付きます。「AT」ボタンを長押ししたときのCWはTS-590SGからの警告音で符号は「SWR」、つまりSWRが高くチューニングが取れないという意味です。


えーーーそんな!

アンテナの調整は出来てるはず!

シャックでもSWRとインピーダンスを測定している!


古いリグをずっと使ってましたからリグ内臓のSWR測定機能など使ったことがなく、アンテナチューナーもめったに使わない、SWRメーターでの監視は30年くらい前まではやってましたが今は使っていません(いろんなものを繋ぎたくない)。

でも、状況からすぐに推測できました。リグ直近のCMFとリグの間の中継ケーブルに不具合ありです。試しに繋がってる中継ケーブルを介してアンテナアナライザーでSWRを測ると各バンドSWRは5以上あります。つまりこの状態で「思ったより聞こえる」なんて感じていたのです。

中継ケーブルの不良箇所もすぐにわかりました。コネクタのGND側が両端で導通がありません。正確には完全な断線ではなく接触不良です。この中継ケーブルはあるショップで購入したもので5D-FBケーブルの両端に50Ω整合型UHFコネクタ(プラグ)がついてます。たぶん中華モノです。2本購入したうちの1本で、もう1本が正常だったので気づかなかった。

分解してみたところ編組の処理はできていましたが、ナットの締め付けがあまく接触不良になっていました。ナットを強く締め付けることで解決しましたが、気分的に良くないので自作のケーブル(5D-2V+MP)に交換です。※50Ω整合型はN型コネクタに構造が似ていて編組側をはんだ付けする必要はありません。



何事も実際に運用する状態でチェックをしないのがいけないのですが、あれやこれやCMFだなんだをアンテナ系に入れるとどこまでチェックしたのか、測定用のケーブルだったのか実際に運用するためのケーブルだったのかわからなくなります。そして、、いい加減面倒くさいなあと思い出すと必ず何か起きる。

経験的にコネクタと同軸ケーブルのトラブルはショップ任せ(取り付けてもらう)や既製品の時に起こります。自分でコネクタを取り付けるとテスターとアナライザーを使ってしつこいくらいチェックします。なぜなら必ずどこかに不備があると考えるからです。

しかし既製品を手に入れると「お金をかけて買ったのだから正常なはずだし、動作確認なんてするくらいなら既製品の意味はない」というある種の「正常性バイアス」が働き「安全神話」の罠に陥る。そして甚だつまんないミスを犯し、金と時間を無駄(場合によっては数週間から年単位)にして、時に大恥をかいて自己嫌悪に陥ります。

この際ですので自分用に「めんどくさがらずにやらないといけないことメモ」を残しておきます:既製品のコネクター付ケーブル(モービル用を含む)、デュプレクサー、トリプレクサー、LPF、CMF、アンテナ切り替え器、ダミーロード等は使う前に動作確認をしましょう。変換コネクタやL型コネクタも同様にする。アンテナアナライザー、ネットアナ、ダミーロード(疑似負荷)があれば簡単にチェックできます。


さーて、中継ケーブルを正常なものに交換した結果どうなったかな?


各バンドともSWRは概ね事前に測定した数値に収まりアンテナチューナーもマッチングを取ってくれます。受信はGND側が結合していたのかあんまり変わらない。。。

このことは深く追求しないことにします。


★ようやく年末1局だけSSBで交信

クリスマス明けの夜、7MHz SSBでインドネシアの局が大変強く入感していました。QRZ.COMを見るとNO カードでもOKのようでしたので思い切って呼んでみました。コール一発でとってもらえましたが、バーチカル+100Wではやはり苦労させてしまったようで59/51(たぶんオマケ)でした。他のJA局はダイポール+50Wで59+をもらってましたから、バーチカル+非共振型・容量結合groundではこの程度かと思います。その上インドネシアの方向はマンションや町田駅周辺の商業ビル群が並んでいて展望が悪いです。先方のモノバンド3ele八木と200W送信に相当助けられました。

これまで使ったバーチカルアンテナも受信は良くても送信はイマイチでした。実際モービルホイップと大差ありません。特に短縮率が高い7MHzではその傾向が顕著です。※逆に送信は良くても受信はイマイチという方もいます。


★年が明けてQSOパーティ

2日からのQSOパーティで7/14/21MHzで集中してSWLができました。これまで受信のチャンスがなかった21MHzで国内6エリアの交信が受信できたので一応使えそうです。ミニマルチのHT3(14/21/28MHzバーチカル・3年程度使用)では14/21MHzで実績一切無しでしたので、RV4Jで受信だけでもできているのが救いです。その他建物でブロックされてる北関東、千葉県(北部)、7、8エリアも7/14MHzでSSB、CWで受信できています。「そのくらいできるでしょ」といわれそうですが当地では北東の方向はNGです。


★無事「移動する局」開局

昨年11月の投稿で愚痴ってしまいましたが、「移動する局」の再免許申請を失念してしまった件です。無事開局申請が通り免許の月日が途切れることなく免許されました(12月某日)。しかしながら保証に関してはやり直しです。重い腰を上げて溜まった自作機も併せて保証願と変更申請をしなければと思った矢先、TSSさんの保証業務終了のニュースが入りました。ならば正月休みに一気に書類を準備しようと意気込んでいましたが、年末には日ごろの疲れが出て息切れ、年始には大きな災害・事故・火災が続き映像を見るだけで気が滅入った。

冗談抜きで

今年は生き残れないような気がしてきました。

無線なんかより身辺整理です。

ということで

今年の目標は「更なる整理と縮小」としました。


以上